為替ヘッジはかけた方が良いのかについて

外国株式投資信託の為替ヘッジあり・なしはどちらがいいのか迷っている方をたまに見かけるので自分の考えを書いてみます。

最近の流行りは為替ヘッジなしです。
コストを極力減らしてインデックスに投資するのが良いとされています。

しかし為替ヘッジなしの場合は為替リスクに晒されることになります。
株式に投資しているつもりが、同時に為替に投機してしまっているのです。
為替は株式とは違い「成長」したりするものではないので、期待リターンはほぼゼロです。

為替ヘッジをかけると「期待リターンがほぼゼロで激しく変動する為替」の影響を小さくできます。
日々の値動きがマイルドになりますし、長期のリスク・リターン特性も良くなります。
ただし、為替ヘッジに伴うコストがかかることになります。

ヘッジコスト=信託報酬のような費用だと思っている方をたまに見かけますが、ヘッジコストは金利差調整額に相当するものです。
金利差も為替チャートも変動するのに現時点の金利差だけ取り上げてコスト扱いするのもおかしな話です。
ヘッジコストは為替変動に織り込まれると考えられるので、実際の「コスト」は為替予約取引の手数料と、為替ヘッジに伴う上乗せ金利とするのが妥当ではないでしょうか。

まとめると、
コストを極力減らしリターンを重視する
どれだけ下がっても売らない超長期投資
なら為替ヘッジなし

日々の変動が小さい方が良い
リスク・リターン特性を重視する
なら為替ヘッジあり

ということになると思います。
狼狽売りをしてしまうんじゃないかと言う心配がある人には為替ヘッジありの投資信託が良いと思います。
両方買って一部ヘッジにするのもアリですね(自分はそうしてます)。

ではまた。